My Dinosaur Series #02 "Stegosaurus Of The Gracefulness"
ペーパクラフト 俺の恐竜シリーズ#02 優麗のステゴサウルスは、
ジュラ紀後期に生息したステゴサウルス骨格を再現しています。
高精度レーザー加工機を用いて厚さ1.5ミリの紙をカットして作られた
骨格ペーパークラフトモデルです。
ステゴサウルス(学名:Stegosaurus)は、約1億5000万-1億4500万年前-ジュラ紀後期、後に登場するティラノサウルスやトリケラトプスなどが生まれる前現在の北アメリカ大陸(North American continent)に生息していた植物食恐竜で、剣竜類の1属である。剣竜類の特徴として上げられる背中のプレート(骨板)と尻尾にあるスパイクなどの個性的な容姿から恐竜愛好者だけでなく多くの人々から親しまれている。ステゴサウルスはジュラ紀後期から白亜紀前期にかけて大気中の酸素濃度が低酸素状態から高酸素状態へ急激に変化したために絶滅したと言われている。Stegosaurusは、古典ギリシャ語:Στεγεσ(ステゴ)「屋根」+σαυρος(サウロス)「トカゲ」の合成語で、「屋根の爬虫類」の意。これは発見された当初、完全な標本がなくカメの甲羅状にプレートで背中が屋根の様に覆われていたと考えられていたためである。
【生物学的特徴】
骨格標本から推定される成体の体長は約7~9m、高さ3m、その体重は概ね3tと推測されている。縦に大きな胴体や小さな頭部、短い前肢を持つ。ステゴサウルスの大きなポイントとして上げられる背筋に沿って並んだ巨大なプレートは剣竜類の中でも最も幅広く大きく、最大のもので長さ・幅共に60cm。その反面、厚みは乏しく、骨の強度は低い。生前は分厚い角質で表面が覆われていて、骨自体よりさらに巨大であっただろうと考えられる。このプレート部分の主な用途としては、体温調節としてのラジエーターの役割・敵の威嚇や性的アピールの為に血管の働きによりこの部分を赤く充血させる事ができたと考えられている。このプレートは脊髄に対し柔らかな組織で固定されていたとされ、よほど条件の良い化石でない限り位置関係が概ね分かりにくい為に、プレートは背筋に向かい1列で並んでいた・2列で並んでいた・互い違いで左右対称に並んでいたという説がある。(本キットでは左右対称)近年、状態の良い化石が発掘され、左右対称説が有力とされている。ちなみに映画「ゴジラ」で登場するゴジラの背に並んでいる背びれはステゴサウルスのそれをモチーフにしていると言われている。
尻尾には4本のトゲ、スパイクがある。長い物で60cm程で横に対象で並んでおり他の恐竜などの外敵に襲われた際には、左右に尻尾を振りこのスパイクで撃退したとされている。(同時期に生息していた捕食者、アロサウルスの化石にスパイクで空いたと思われる傷跡の凹部が発見された)密度も非常に高く、更に硬い皮膚で覆われ、かなり強固な部位であったと思われる。
ステゴサウルスの頭部はとても小さく、脳はクルミ大程度のものであった。その為に以前はステゴサウルスは知能がかなり低いものとされ、その脳の代わりになる小さな器官があり、それらの役割でなんとか動いていたと言われていたが、近年の研究により脳の大きさが必ずしも知能が低いという指標にならないとされ、生息に必要な知能は持ち合わせていたとされている。また、脳を補助していたとされていた部位はグリコーゲン体貯蔵スペース(鳥類にも同様の部位がある)であったとの発表もある。
頭部は小さく、顎の部分は植物を切断するためのクチバシがあったが、後に登場する鳥盤類の様に発達はしてはおらず、また歯は奥の方に葉形状のモノが並んでいただけであった。噛む力も弱く、ステゴサウルスが好んでエサにしたのは地表に生えた植物であった。但し、2009年にナショナルジオグラフィックにおいて首の長いステゴサウルスが発見されたとの記事もあり、様々な進化をしていた可能性も否定出来ない。
ステゴサウルスの前肢は後肢の半分の長さしかなかったが、前肢はがっしりとしていて、体の前半部分の体重をしっかりと支えることができた。また、前肢の先端には4本/後肢には3本の指があった。前肢と後肢で長さが違うのは、この恐竜の祖先が二足歩行をしていたときの名残であろうといわれている。
【発見と研究の歴史】
ステゴサウルスの模式標本の様式は様々である。国内では国立科学博物館や東海大学自然史博物館、大阪市立自然史博物館などで復元骨格が見られる。背筋の曲がり具合など骨格の組み立て方が難しい恐竜の一つであり、基にする論文などによってポーズはかなり異なってくる。これはステゴサウルス生存時の骨の位置関係が保存された化石はまれであるためである。
1876年、M・P・フェルヒ(M.P. Felch)が最初のステゴサウルスを米国のコロラド州で発見した。その後、1887年に古生物学者のオスニエル・C・マーシュがこの恐竜の記載を行なった。
2008年、ステゴサウルスはこれまで様々な種が提唱されてきた。しかし、ほとんどの種は、種として分類する為に有効な形質がないため、 Stegosaurus armatus, Stegosaurus ( = Hesperosaurus) mjosi, Stegosaurus homheni の計3種に統一された。
2009年、ポルトガルで発見した首の長さが1.8メートルにも及ぶ1億5000万年前のステゴサウルスを発見。ミラガイア・ロンギコラム(学名:Miragaia longicollum)と名付けられたこの新種は首の骨を17個も持ち、普通のステゴサウルスより5個多い。その個体は高い部位の植物を食べていた可能性がある。
2010年、コンピュータにてステゴサウルスの噛む力を解析した所、噛む力はヒトの3分の1程度であったという論文が発表された。このことからステゴサウルスの食べていた物は低い場所に生えている柔らかなシダ類であったという事が分かる。